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生活の質(QOL:Quality of life)を保つこと

腫瘍外科医養成WGリーダー
岡田 守人

悪性疾患に対しては、根治性と安全性を重視し診療を行うことと同時に、近年注目されてきている生活の質(QOL:Quality of life)を保つことも大切な目標です。例えば肺癌と診断され手術を行う場合、癌の根治性を損なわずに術中術後合併症を予防しつつ、できるだけ肺機能を温存するよう努力します。近年増加している早期肺癌に対する、肺区域切除術は当大学が最も得意とする分野の一つです。一方で進行肺癌に対しては、術後生存率を上げる目的で最近進歩が著しい抗癌剤や放射線療法を併用し手術を行う、すなわち集学的治療が重要です。補助治療施行後の手術は難度が増し、集学的治療を完遂するには手術技術の向上が必須です。

患者さん中心の診療を実践していく腫瘍外科医を育成していく

また、最近注目されている低侵襲手術も積極的に行わねばなりません。低侵襲手術とはできるだけ体に負担をかけない手術のことで、内視鏡カメラを用い小さな傷で手術を行う胸腔鏡・腹腔鏡手術はその代表的なものです。整容性に優れていることに加え、手術後の痛みが少なく手術後早期に動くことができ社会復帰が早いなど数多くの利点があります。肺癌に対する肺切除術、さらに手術操作が広範囲に渡る食道癌に対する根治手術において特に効果的であり、我々は積極的に取り組んでいます。さらに、新しい技術として世界的に注目されているロボット支援下手術(da Vinci)も促進していきます。

QOLの向上を考え治療方法を決定する際には、手術以外でも様々な選択枝があり、その中でどの治療法が個々の患者さんに最も適しているかを患者さんと一緒に考え診療方針を決める方針です。我々は、病気ではなく患者さん中心の診療を実践していく腫瘍外科医を育成していくことを目指しています。

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